意匠

2020.09.23

画像意匠の活用法について

画像意匠とは

意匠法では、①機器の操作の用に供されるもの ②機器がその機能を発揮した結果として表示されるもの のどちらかに当てはまるデザインのものを「画像意匠」といいます。スマートフォンのアプリを例にすると、操作時に画面に表示されるボタンのレイアウト、アイコンのデザイン、あるいはそのアプリを使用して得られた結果のデータを表示するグラフのデザインなどが、この画像意匠に該当します。

 

令和元年の意匠法改正による、画像意匠の対象拡大

従来は、機器そのものに備わっている(記録されている)画像でなければ、登録することができませんでした。機器そのものに備わっている画像とは、例えばDVDプレーヤーやデジタルカメラの操作画面、スマートフォンやパソコンにインストールしたソフトウェアやアプリの画面などです。
一方で、近年、投影技術の発展により、物品に表示せずに、人や壁等に投影させる画像が現れています。また、インターネット技術の発達により、多様な画像デザインを含むアプリ等がクラウド上に記憶され、クラウド上に記憶されたアプリ等が利用者に提供されています。
そこで、令和元年(施行は2020年の4月から)、物品自体に備わっていない画像であっても、①機器の操作の用に供されるもの ②機器がその機能を発揮した結果として表示されるもの のどちらかを満たす画像であれば、意匠登録を受けられるよう意匠法が改正されました。

なお、映画やゲーム等のコンテンツ画像、デスクトップの壁紙等は、上述した①、②のいずれにも該当しないため、今年の4月以降も意匠法による保護を受けることができません。

 

画像意匠の活用法

画像については、物品自体の意匠と比較しても模倣が容易であるという側面があります。そのため、画像意匠の活用法として、意匠権を取得することで、第三者の模倣を防止するということが挙げられます。画像については、不正競争防止法や著作権法による差止請求も可能ですが、いずれも相手側が意図的に模倣したことをこちらが証明する必要があります。一方で、意匠権での差止請求では、相手の画像が登録された画像意匠に類似することのみを証明すればよいため、不正競争防止法や著作権方を利用するよりも侵害の立証が容易である、という利点があります。

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2020.09.23

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