商標

2020.08.03

商標の「普通名称化」とは

商標の「普通名称化」とは

商標の普通名称化とは、登録された商標が不特定多数の者に使用されることによって、商品の出所表示機能が失われた結果、商品の普通名称として消費者に認識されるようになることをいいます。

普通名称化した商標の代表として、「正露丸」、「エスカレーター」、「ホッチキス」、「宅急便」等が知られています。

 

普通名称化による弊害

商標が普通名称化すると、自他商品役務の識別力が低下するため、商標の顧客吸引力が失われ、商標のブランド価値が毀損するおそれがあります。

また、通常、自己の商標権を侵害するおそれのある者への対応として、差止請求等の権利行使をすることが可能ですが、普通名称化された商標の使用の場合、たとえ当該商標権の権利範囲に含まれる使用であっても、商標権の効力が及ばなくなります。

したがって、商標の普通名称化は、自社の事業に悪影響を及ぼすおそれがあるのです。

 

普通名称化を防ぐ方法

普通名称化を防ぐ方法としては、使用する商標について商標権を取得したうえで、登録商標であることを積極的に明示して使用することが有効です。具体例としては、以下の表記方法が挙げられます。

・登録商標であることを意味する「®」を付ける

・登録番号を明記する

・「○○○○は□□社の登録商標です。」の一文を加える

尚、商標の使用にあたり、「®」や登録番号を明記することが難しい場面でも、登録商標の部分を括弧(「」等)で囲う、太字とする等、他と明確に区別できる態様で使用することが好ましいです。これらの表示は、自社で使用する場合はもちろん、新聞・雑誌等のメディアに掲載される場合には「登録商標」である旨を明記するよう、製作者側へ依頼することが大事です。

万が一、第三者による登録商標と同一又は類似する商標の使用を発見した場合は、商標権侵害であることを理由に、第三者に商標の使用を禁止するよう求める必要があります。第三者による商標の使用を止めずに放置しておくと、当該商標を普通名称であると認識した不特定多数の消費者が自由に使用してしまい、結果として商標の普通名称化を招くおそれがあるためです。

商標の普通名称化を防止することは、安心して事業をおこなうために必要な対応となるため、商標権取得後も、似たような商標が使用されていないか定期的にウォッチングするのが効果的です。

お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020.08.03

  • icon_fb2
  • icon_tw2
  • icon_hb
  • icon_gp

関連記事

人気記事