商標

2017.08.10

ロゴ商標と文字商標とは

ロゴ商標と文字商標

商標とは、商標法第2条第1項において「文字・図形・記号もしくは立体形状」と「これらを結合またはこれらと色彩の結合」と定義されています。

そして、商標を構成する要素が文字だけのものを『文字商標』と呼び、文字の要素のほかに絵柄や図形などの要素を組み合わせたものを一般的に『ロゴ商標』と呼びます。

 

 

例えば有名スポーツブランドの『ナイキ(NIKE)』では、単に『NIKE』とだけ表記するものが文字商標で、文字とスゥッシュと呼ばれるマークを組み合わせたものがロゴ商標になります。

ロゴ商標になると、例えば『食料品店』のような一般名称は文字商標として登録できませんが「マーク+食料品店」になると審査を通過しやすくなるというメリットがあります。

 

ロゴ商標と文字商標の違い

ロゴ商標は「文字と絵柄が結合した状態」で一つの商標を構成しています。

文字と絵柄が結合した状態の全体を商標として登録した場合、ロゴ全体が一つの登録商標としての効果を持つことになります。

そして、商標権の効力は登録商標と全く同一の商標だけでなく類似した商標にも効果が及びます。

つまり、ロゴ商標を登録した場合には、文字部分だけが類似する場合、絵柄部分だけが類似する場合、文字と絵柄の両方が類似する場合のいずれであっても「全体として類似している」と判断される可能性が高く、広く商標権の効力が及ぶことになります。

そのため、ロゴ商標を登録した場合、別個に文字商標を取得しないことも珍しくありません。

ただし、ロゴ商標の中には文字が容易に認識できない状態で絵柄の要素に追加している場合もあるので、この場合は別個に文字商標を登録する必要があります。

ロゴ商標は文字も絵柄も同時に保護できるという点で優れていますが、例えば文字の一部を改変し、マークを類似した別のものに差し替えることで「別の商標だ」と主張する隙を作りやすいとも言えます。

広く保護が可能な商標を目指すのであればロゴ商標は有効ですが、一歩踏み込んで類似商標が入り込む余地のない商標を目指す場合は文字と絵柄の両方を別々に登録することが有効です。

ただし、コスト面においては、ロゴ商標が1件の商標登録のみで完結するのに対して、文字と絵柄を個別に登録した場合は2件分のコストがかかることに留意しておきましょう。

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2017.08.10

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