商標

2017.08.09

商標登録と著作権の違いとは

混同しやすい?商標登録と著作権の違い

知的財産を取扱う担当者がよく混同してしまうのが『商標登録』と『著作権』です。

例えばある会社のマスコットキャラクターをあしらったロゴマークがあったとして、

これは登録された商標なのか?それとも著作物なのか?の違いを正しく説明できる方は少ないはずです。

 

まず商標登録は、商品やサービスに使用する商標、会社などの名称を保護します。

一方の著作権は、楽曲や小説などの思想又は感情を創作的に表現したものを保護します。

 

商標登録と著作権の大きな違いは主に3つあります。

まず一つは「権利発生のタイミング」

二つ目は「権利存続の期間」

三つ目は「権利行使の効力」です。

商標登録は、まず他の誰も登録していない商標について特許庁に商標登録出願をし、

特許庁の審査を通過した場合に特許庁に備える商標登録原簿に設定登録されることで商標権が発生します。

商標権は登録から10年までの期間において保護されますが、更新が可能であるため、

いわば「半永久的に継続する権利」だといえます。

 

一方の著作権は、その作品が創作された時点で権利が発生するので、

特許庁への申請や審査などは必要としません。

著作権は作者の死後50年まで保護され(別段の定めがある場合を除く)、

更新などの制度はない「有限的な権利」です。

 

ここまでで「権利発生のタイミング」と「権利存続の期間」の違いは理解して頂けたと思いますが、

商標登録と著作権の違いで最も問題となるのが三つ目の「権利行使の効力」です。

 

より権利を守る効力が強いのは商標登録?

冒頭のロゴマークにもう一度登場してもらいましょう。

もし、そのロゴマークの存在を知らなかった第三者が全く同じロゴマークを使用していた場合、

商標登録と著作権ではどちらが保護する効力が強いのでしょうか?

 

この答えは「商標登録のほうが強い」が正解です。

 

商標登録の場合、特許庁の原簿に登録されていれば故意がなくても商標権を侵害したことになり、

使用の差し止めを求めることが可能です。

 

一方、著作権においては、独自に創造したものであればたとえ同一の作品ができあがってしまったとしても

別個の作品として権利が認められてしまう可能性があります。

権利行使の効力という視点では、商標登録をすることは非常に重要でしょう。

 

冒頭のロゴマークを例にすれば、試行錯誤のうえでキャラクターなどの創造物が完成した時点で、著作権が発生していますが、同一または同様のロゴマークの使用を防ぐために

商標登録を行うことが適切だと言えますね。

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2017.08.09

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